清水の舞台からどんぶらこ

俳句や短歌などを月刊ペースで

そこに光

鈴虫の節一節に光あれ

 

罪ばかりある世界へとふんわりと天使は降りて雑誌を買った

 

秋の蝶天使に羽を奪われて

 

過去というものを学んで奪われた時を取り戻そうとしている

 

戻ってきたら運動会のような朝

 

朝になるときに盗まれていったね 夜という名の なにか たっとい

 

尊ばれながら蚯蚓は鳴いている

 

鳴く鳥の名前を知らず飛んでゆくそれの名前を鵺と名づけた

 

巣に帰り夜を子どもへ与える鵺

 

取り返しなおして夜に朝を産みなおさせたよ ああ、そこに光