清水の舞台からどんぶらこ

俳句や短歌などを月刊ペースで

雑記1

虫一匹飛んで地方都市の昼

 

NISSANの文字の赤さや秋の月

 

いつの世も風に吹かれて芒かな

 

こどもみなとんぼよやがてとんでゆく

 

うららかや一寸先のとんかつ屋

 

晦日糞また糞のさらに糞

 

置き去りのビニール傘や去年今年

 

残り香の重たき煙草冬の宿

 

開いては握って寒き路である

 

冬麗や朱夏我のみの街頭演説